【書評】「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んだ学びまとめ

ウォール街

どーも管理人の「ヒロ」です

今日は会社を年休にしております。

今頃会社にいるはずの時間にブログ更新できるなんて、なんと有意義な時間の使い方なんでしょうか。最高ですね。

ブログのアクセスの方はいっこうに上向きませんが、まずは50記事目標にコツコツと前進していく所存でございます。

ということで、今回は本紹介ということで、株をやる人にとっては最も有名な「ウォール街のランダム・ウォーカー」バートン・マルキール著を題材にしました。

この本は訳者あとがきまで含めると、実に511ページの大ボリュームの本になります。なので、読みたいんだけど、ちょっと大変そうだとか時間がないから無理と思った方もいらっしゃると思います。

ポイントと思われるところをピックアップしました。

株の歴史はバブルと崩壊の繰り返し

地球儀

著者は過去の株取引の歴史を詳細に紐解いています。日本でも地価高騰による1990年代のバブル崩壊は記憶に新しいかと思いますが、世界でもバブルとその崩壊が歴史上繰り返されてきました。

本で紹介されているのは「オランダのチューリップバブル」です。これはチューリップの球根のある特定の品種が高値で取引をされており、それが段々と過熱していき、最終的には当初の20倍の価格で取引がされバブル崩壊に陥ったという歴史です。

その他にも、イギリスの南海バブルや1929年の世界大恐慌(この際の投資信託の時価が組み入れられている銘柄の総時価の2~3倍に膨れ上がったこと)を述べています。

まとめではチューリップバブルから始まる投機ブームを受け、下記のように述べています。

「株式市場で金儲けをすることは、実際、それほど難しいことではない。むしろ難しいのは、短期間に手っ取り早くお金を儲けられそうな投機に、お金をつぎ込みたくなる誘惑を振り払うことのほうである

いや、おっしゃる通りですね。著者は「投資」と「投機」について次のようにの述べています。

投資とは配当や金利、賃貸料など、かなり確実性の高い収入の形で利益を上げること、および長期間保有して値上がり益を得ることを目的とした金融資産の購入。

投資と投機を区別する基準はどうような期間で投資リターンを考えるかがはっきりと意識されているかどうかと、リターンが合理的に予測できるかどうか、の2点にある。投機家は2、3日あるいは2、3週間の間に大儲けすることを狙って株式を取得する。

これに対して投資家は、何年、あるいは何十年先まで安定的に配当をもたらし、あるいは持続的値上がりが期待できるような株式を探して保有するのだとのことでした。

投機ととらえてのことですね。バブルで多額の儲けを出すことは非常に難しいです、暴落の直前に売り抜けることは至難の業でしょう。

「過去の過ちは繰り返されるという感を強くする。個人投資家も機関投資家も油断は禁物なのだ。」とアドバイスはしています。

過去は繰り返されるというと、最近の仮想通貨バブルがあげられます。ビットコインを例にとると、10万円前後から一時130万円を超える値段をつけた後に急落しました。とある芸能人がこのバブルに乗った後に暴落に巻き込まれたりもしていることが報道されたりもしていました。

仮想通貨の可能性はおいておいて、このような周りが儲けていることに我慢ならなくなって手を出すと痛い目にあう。周りが儲け出した時点で参入タイミングはかなり遅いのです。しかしながら、こうした目の前のお金に目がくらむことは私自信も特に注意していきたいと思います。

株価の将来を予測することは簡単ではない

考える女性

本を通してのメッセージとしては、これにつきます。著者はいくつかの証券アナリストを例に上げて、皮肉を言っている場面が数多くあります。

例えば米国の倒産したエンロン社について次のように書いています。

「エンロンはもとろん、ウォール街のアナリスト連中のお気に入り銘柄であった。そして経営に綻びが見え始めた2001年秋の時点ですら、エンロンを担当していた17人のアナリストのうち16人は、同社株を「買い」あるいは「強い買い」推奨のリストにいれていたようだ」

その企業を詳細に調べていたであろうアナリストでさえ、判断を誤ることが頻繁に起こることを証明している。他にもITバブルをあおりまくって失墜したアナリストなどがこきおろされていました。

よく雑誌やネットにこの銘柄は買い!など大々的に紹介されているが、それを決して鵜呑みにしてはいけません。紹介したアナリストは私達のお金に対してなんら責任を負わないのですから。投資は自己判断、あの人が買っているからなどの理由で大事なお金を投資してはいけません。

中・長期投資のすすめ

著者は一貫して、短期売買を推奨していません。株で短期間に儲けることは簡単ではなく、それに対して確実にかかる手数料などでコストに重きをおいています。当然ながら短期売買だと手数料がかさむので、それ以上に利益を出し続けなくてはいけいため、初心者にとってはなかなか大変です。

そして、1960年代半ばから1990年代半ばまでの30年間に起こった大きな上げ相場の95%が、この機関の7500取引日のうちのたった90取引日に起こったことを確かめています。もし全取引日の1%にすぎない90日を外したとすると、株式投資の平均リターンの大部分は実現しなかったことになる。それだけ儲け相場の直前にエントリーして利益をあげることは難しいのです。

人間は自分の能力を過大評価する生きもの

本書では行動経済学の実験結果も紹介されていました。行動経済学とは今まで市場は合理的な意思決定をすることを前提に形成されているという考えから、市場は人間の非合理的な行動によって形成されると主張する学問のことです。

おもしろい実験があったので紹介すると、とある学生達に自分の運転能力が他の学生に対して優れているかアンケートを取ると、なんと80%以上の学生が、自分は他の学生に比べて運転が上手で、また事故を起こす可能性は低いと答えていたのです。ほとんどすべての学生が自分は平均以上だと考えていたのです。

これを投資家に置き換えると、自分の知識を過大評価し、リスクは軽視し、将来起こる事例を十分コントロールしていると錯覚する傾向が強い、とのこと。いやー肝に命じるべき言葉ですね。

株式投資は簡単に勝てる

サラリーマン

これも著者が一貫して主張しています。米国のインデックス指数のS&P500のような広く分散された株式ポートフォリオに投資していた場合には1950年代から2013年までの期間を通じて年平均約10%という高いリターンを上げることができたようです。

1年間ではプラス52%からマイナス37%のリスク・リターンですがが、5年間だとプラス29%からマイナス3%まで収束しています。これは驚きですね。

歴史上、何度も暴落と高騰を繰り返しているのに、結果としてはプラス側に収束していくようです。ちなみに1802年に株式市場のインデックスが買えたのなら、当時の1ドルは2013年にはなんと1,800万ドルに増えていたようです。長期投資の力は半端ないですね。

ということでこの本は読みごたえがありすぎです。集中して読んでも1週間はかかりましたが、それだけ学ぶ価値があります。この本はなんと第11版まで改定されている超超ロングセラーなのです。株式投資をする方は是非ご一読ください。みなさんのトレードがいい方向になりますように。

でわ

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