どうもヒロです。
みなさん、ボランティア活動に興味はあるでしょうか?
私は地元の小中学生と沖縄に行き、平和学習や海洋研修を行うボランティアを5年間ほどやっています。
今は現場は引退しましたが、理事という形でボランティアの運営に携わっています。
このボランティアはかれこれ40年の歴史になりますが、最近は存続の危機にさらされています。
今回はボランティアが終わる原因についてまとめてみました。
目次
助成金がなくなる

私達の場合は「市」からの助成金が打ち切られました。
子ども達の参加募集を行う2つの市があります。(仮にA市、B市)
始めはどちらの市からも助成金をもらっていました。しかし、まず参加人数の少ないB市からの助成金が打ち切られ、次に参加人数の多かったA市からも助成金を打ち切られたのです。
もともと沖縄に行くということで、助成金があっても参加費は6万円ほどでした。しかし、助成金が打ち切られると参加費を上げるか、最悪の場合、スタッフからお金を徴収しなくてはいけません。
ボランティア活動はタダで行うことはできません。
どこかに行くのであれば、旅費や宿泊費がかかります。
子どもの安全を守るための保険などにも加入しないといけません。
どうも話を聞くと、助成金をもらって活動したいたのは、私達の団体ぐらいだったそうです。
市の財政がどれだけ切迫しているのかは分かりませんが、決定を変えることはできません。
助成金がなくなると、必然的に活動も縮小してきます。私達の団体は「沖縄」の体験がメインの事業でしたので、活動自体をやめるのか、それとも違う形で続けるのかを検討しています。
スタッフが集まらない

参加者は意外と集まるが・・・
実はボランティア活動を続ける上で、参加者が集まらずに困ったことはほとんどありません。
確かに予想を下回ってしまうことはありますが、こじんまりと活動するだけで、特に問題はありません。
1番の問題は「スタッフが集まらないこと」なのです。そのスタッフの中でも運営やリーダーを任せられる人材が不足すると、ボランティア活動を続けることが難しくなります。
私達のボランティアは毎年メンバーが入れ替わります。しかし、だいたいは昨年のメンバーが残って、次の年のリーダーとして活動することがほとんどです。
私も2年ほど経験を積んで、3年目からリーダーとして活動をしました。
ボランティアを1年でやめる人がほとんど
しかし、最近はボランティアを1年しただけでやめる人が非常に多いのです。
さすがに1年目からリーダーは無理なので、慢性的なリーダー不足になります。
そうなるとボランティアのレベルもどんどん下がっていき、参加者の満足度も下がっていくのです。まさに負のスパイラルなのです。
最近は特にその傾向が強く、30人いたメンバーで次の年も続けるのは2〜3人のようです。私達のボランティアはほぼ半年間、毎週打ち合わせをします、決して楽ではないボランティアです。
頑張った分、楽しさもあるのですが、最近は楽しさよりもキツさがまさってしまったようです。
なので、1年間の活動が終わって、誰も来年に向けて行動を起こしません。
なので、毎年「今年はボランティアやりますか?」という議論になるのです。
ボランティア活動の将来

将来は決して明るくない
ボランティア活動の将来は決して明るくはないと思います。
私達のように小中学生をターゲットにしているボランティアは、そもそも参加者が減る傾向にあるからです。
なので、これまでのように大規模な活動ではなく、小規模でもできる運営スタイルに変えていくべきだと思います。
また、運営側にとってもスタッフ集めはさらに難しくなるでしょう。
昔は地元の大学生に声をかければ、数人すぐに集まったものでしたが、今は状況が違うようです。
今は楽しむ手段がいくらでもあります。また、大学生も最近とりあげられるブラック企業に入らないために、就職活動を頑張っていると聞きます。
生活に余裕がないとボランティアはできない
そして、社会人もさらに生活に余裕がなくなってきています。
サラリーマンの手取り年収はどんどん下がり、無理にでも残業をしてお金を稼がないとやっていけなくなります。
正直なところ、ボランティアをやっている余裕はないのが現状です。
ボランティア活動はその名通り「自発的」に行われるべきです。
しかし、今の環境を考えると、まずは自分の直面している問題を解決するだけで精一杯で、自発的にボランティアをする方は減っています。
私も現役を退いたのは、仕事と家庭です。ボランティアに時間をなかなか使えません。
元気な高齢者とコラボする
唯一の救いは元気な高齢者ではないでしょうか。今となっては何歳から高齢者か分かりませんが、会社を引退して、時間やお金に余裕がある人が増えていることも現実としてあります。
ちょうど、私達がコミュニティセンターでボランティアの会議をしていると、横でおじいさん達がボランティア活動をしていました。
こういった光景は最近増えてきています。
私達も活動の視野を広げて、より広い世代と協力しながら活動を続けていくべきなのかもしれません。
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