どーも管理人のヒロです。
皆さま土曜日はいかがお過ごしでしょうか?
お仕事の方はお勤め大変ご苦労様です。
ところで、投資をされている方は多いと思いますが、皆さん儲かっていますか?
私は残念ながら投資信託で損をしており、最近も300万円の原資を損切りしたばかりです。投資するのであれば、誰もが儲けたいと思うはずです。
しかし実際どうすればいいのか分からないという方のために、様々な投資商品について、先回より調査をしております。
先回は定期預金と国債について年利率の実績をまとめました。結論としては米国の3年及び10年国債が比較的安定しており、年利率も高いことが分かりました。
今回は、社債に絞って実績をまとめてみたいと思います。
銀行預金では豊かになれません。しかし、株式投資の大きなリスクも背負いたくないという方は社債という選択肢を検討してみてもよいかもしれません。
社債とはそもそも何なのか?

「社債」というと、聞き慣れない方も多いかと思います。社債とは株式会社が資金調達を目的として、投資家からの金銭の払込みと引き替えに発行する債券のことです。
お金を借りたことを証明する「借用証書」に該当します。国債では債券の発行は国でしたが、社債の発行は株式会社になります。
社債の種類等についてはマネーの手帳に詳しく記載されていますので、ご参考ください。
気になる社債の年利と利回りについて

社債はどの企業も発行されているものではありません。ここでは主要な企業の現在発行されている社債の年利率、満期、格付けについてまとめました(2018年7月7日時点)。
商品名 | 満期 | 年利率(税引前) | 格付け |
SBI債 | 約2年 | 0.48% | BBB |
マネックス債 | 1年 | 0.35% | BBB |
マネックス債 | 3年 | 0.58% | BBB |
ソフトバンク債 | 約6年 | 1.57% | BB+ |
ファーストリテイリング債 | 10年 | 0.405% | A |
日本の社債は一般的に1%を下回るものがほとんどです。
そんな中、ソフトバンク債は1.57%と群を抜いて高い利率になっており、売り出した直後に完売するほどの人気があります。
確かに銀行定期預金の年利0.01%に対して100倍以上なので、かなり高い利率です。
ここで注目して頂きたいのが「格付け」です。ソフトバンクの社債は大手格付け会社S&PではBB+になっています。
BB+は世界的には「投資非適格債」としてみなされているようです。ここで世界的な格付け会社であるS&Pの投資格付けを見てみることにしましょう。
国債の格付けの第一位はドイツのAAAです。そして日本は23位のA+、米国は11位のAA+となっています。
ソフトrバンク社と同じBB+格付けだと43位のクロアチア、キプロス、トルコの国債が該当します。その下にはブラジル、アルゼンチン、ギリシャなど財政がかなり不安定な国が続きます。
トルコ国債の利率を調べると、10年国債の年利率は16.73%でした。俗に言うジャンク国債にあたるので、かなり金利を高くしないと誰も借りてくれいないのです。
同じ格付けでもトルコ国債と比べてかなりの低利率で大人気のソフトバンク債なのですが、この事実を知る人は多くはないのではないでしょうか?
少なくとも私が買うなら比較的格付けが高く、利率が高い米国国債10年にするかと思います(現時点で年利率2.824%)。
その他にも多くの日本企業が社債を発行していましたが利率2%を超えるものはありませんでした(ソフトバンク債の1.57%が最高でした)。
日本企業の社債に投資するべきか?

日本の超低利金利を受けて、多くの人が少しでも高い利率でお金を運用したいという思いは強いかと思います。
しかしながら、現実はそんなに甘くないことがわかりました。
バブル期の銀行の定期預金金利が5%、普通預金が2%だったことを考えると、若い世代が消費を抑えて節約に走ることは当たり前かもしれません。
なので、ソフトバンク債のように1%を超える利率でも我先にと注文が入るのだと思います。
投資判断はあくまで個人によるものなので、アドバイスが難しいのですが、最悪の場合(倒産などによる債務不履行)をよく考えておくべきとしか言いようがありません。
名前が通っているだけではその企業がどれほどのリスクを背負っているか分かりません。ソフトバンクは有利子負債を15兆円抱えています。
ソフトバンクの時価総額が20兆円ほどなので、株を全部売ってやっとペイできるレベル。このことも債券の格付けが低い原因かもしれません。
ということで、社債の表面的な年利率に飛びつくことだけはやめてください。タイミングをみて格付けが高い企業が社債を発行する場合はチャンスとみて投資するのはありだと思います。
皆さんの資産が少しでも増えることを祈念しております。
コメントを残す