どうもヒロです。
あなたは藤田和日郎著「からくりサーカス」を知っていますか?
私は最近この漫画にハマっています。今まで読んだ漫画でベスト3に入るこの漫画の面白さを語りました。
目次
からくりサーカスとは?

週刊少年サンデーに1997年から2006年まで連載されていた漫画。
コミックは全43巻で、文字は多めです。
派手なアクションとシリアスなシーン、笑いが織り混ざっており、ついつい漫画の世界観に引き込まれてしまいます。
悪のからくり人形「オートマータ」とそれを倒そうとする超人「しろがね」の戦いです。
からくりサーカスの面白さ

登場人物の成長がリアル
漫画の醍醐味といえば、登場人物です。少年漫画ではキャラクターがどんどん強くなるとテンション上がりますよね。
しかし、からくりサーカスに出てくる登場人物の成長はとてもリアルです。
加藤鳴海はもともと気さくな人物でした。しかし、オートマータとの戦いを続けることで、感情をほとんど失ってしまうのです。
またヒロインのしろがねは、オートマータとの戦いで感情を失っていましたが、主人公の才賀勝との出会いで、少しづつ感情を取り戻していきます。
その心理描写がとてもリアルなのです。
少年漫画ですと、ただ主人公が強くなって敵を倒して終わりです。性格は基本的に単純で、その性格も物語が終わるまで変わりません。
しかし、本当の人間は心が移り変わります。
漫画の中でも嬉しいこと、悲しいことがたくさん起きますが、その度に登場人物の考え方や性格が変わることがとても面白いのです。
伏線の回収が素晴らしい
まったく伏線がない漫画も面白くないですし、逆に伏線が複雑すぎて回収できない漫画もあります。
しかし、このからくりサーカスは適度に伏線があり、きちんと回収されています。
そして、適度に回想シーンが盛り込まれているので、読者が混乱しないように工夫されています。
「なるほど!」と納得しながら読み進めることができる漫画なのです。
読者への配慮が素晴らしい
からくりサーカスは、かなりシリアスな漫画です。
オートマータがばらまく「ゾナハ病」ですが、この病気にかかった人達の描写はかなりきついものがあります。
そんな時には物語の冒頭に「ここからの話は覚悟しておいてください」とメッセージがあります。
このメッセージがあるだけで、安心して読み進めることができるのです。
からくりサーカスは多くの人が死んだり、苦しむ描写がありますが、作者の説明が所々あるので、とても読みやすい漫画になっています。
ヒロインが美しい
ヒロインはしろがねです。銀髪のフランス人ハーフです。スタイルも抜群です。
日本の少年漫画で、ハーフがヒロインは初ではないでしょうか。
始めは感情をほとんど出さずに戦うだけの女性でしたが、物語が進むにつれて、とても優しい女性になります。
ヒロインとは言ってもめちゃくちゃ強いです。
日本の少年漫画は主人公が戦って、ヒロインが応援するパターンがほとんどです。
ヒロイン自らがばりばり戦う漫画はあまり見ません。美しくて強いヒロインがいるからくりサーカスは、それだけで面白いです。
悪役に感情移入してしまう
少年漫画の基本は勧善懲悪です。
例えばドラゴンボールは、フリーザやセルなどの明らかに悪い敵を悟空達が倒すストーリーです。
敵もただ自分が楽しむために悪いことをしているパターンがほとんどです。
フリーズは星を爆発させて「花火がキレイですね」と言ってました。
しかし、このからくりサーカスは違います。
驚いたのは、敵の大将(フランシーヌ人形)が「もう悪いことをするのは疲れた」と言って、主人公側に自分の分解を依頼したのです。
実はその大将にも昔、自分を作った主人から愛されずに捨てられた過去があるのです。
さらにフランシーヌ人形を捨てた主人は、実の兄から裏切られた過去があります。
主人公達もその敵達の過去を知って戦うことになるのです。
敵は悪いことをしているのに、どこかで感情移入をしてしまうのです。
確かに世の中には「悪い」と思われる人はたくさんいます。
しかし、その人達も何かの理由があって悪いことをしたのではないか、そんなことを考えさせられる漫画です。
まとめ

漫画「からくりサーカス」は面白すぎです。
全43巻ありますが、中だるみしません。1話1話に意味があるので、読み飛ばしは厳禁です。
バトル漫画としても迫力がありますし、ある意味で社会派の漫画です。
バトルシーンを見てスッキリするのも良し、ストーリーを読んで色々と自分なりに考えるのも良しです。
こんな色々な楽しみ方ができる漫画はありません。ぜひ手にとって読んでみてください。
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