今回は古賀史健著「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の書籍レビューです。
この本は多くのブロガーからもおススメの本として紹介されていました。文章が書くのが苦手と思っている人、ブログなどで何かを伝えたい人にオススメの本です。
いい文章の定義

この本にはいくつかのテクニック的な要素も紹介されていますが。まず「いい文章の定義」がされています。
いい文章とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章のことである。」読む前と読んだあとで、読者の心が変わり、できれば行動までも変わっていること。それがぼくの考える「いい文章」の条件である。
P268より
この本ではこの「いい文章」を書くための方法が解説されています。確かに、文章を書くということは読者に何か影響を与えたいと思っていることです。
私はブログをほぼ毎日更新していますが、時に「いい文章」とは何かが分からなくなっていました。この本で、いい文章とは「読者の心を動かす文章」だとはっきり分かりました。
有名ブロガーのイケダハヤトさんもブログは路上ライブのようだと言っていました。
そうです、文章も歌と同じなのです。誰かに届けることで、その人の心を動かし、行動も変えることが目的なのです。
私は自分の会社での、つらい経験を伝えることで、読者にそんな思いをしないよう「行動」を呼びかけています。自分の進んできた道が間違いではなかったと分かりました。
これからもいい文章を書けるように努力していこうと思います。
すべての文章には主張が必要だ

文章の目的には「伝える」があります。しかし、ただ事実関係だけか書かれている文章はどうでしょうか?
読者に「この人はなにが言いたいのだろう」と思わせるだけです。
ブログを書いていると、当たり障りのない事実だけを書いてしまいがちです。
著者は「反発が恐ろしいくらいなら、文章など書かないことだ」と書いています。
主張があるからこそ文章なのです。読者の気持ちに訴えることがないのであれば、文章なんて書く必要はないのです。
しかし、文章には主張だけを書いてはいけません。中身が空っぽでは意味がないのです。ここでは主張、理由、事実の構造が出来上がったこそ、筋の通った文章だとしています。理由が主張を支え、事実が理由を支えているのです。
ブログを書く時にも自分の主張を大切にしながら、その主張を支える理由と事実をしっかり書かないと誰からも信頼されません。
私はよく「会社はダメだ」と書いていますが、これからはもっと具体的な理由や事実を取り入れて、しっかりとした骨組みのある文章を書いていこうと思います。
読者の椅子に座る

誰の文章にも読者がいます。あなたは読者をイメージしながら文章を書いていますか?と問いかけをしています。
具体的な読者のイメージする方法としては
①10年前の自分と②特定のあの人です
①は私もよく使う方法です。昔の自分が困っていて、その時に知っていれば良かったことなどを文章に書きます。
私の場合は、いつでも会社を辞めれるように、サラリーマン以外で稼げる方法をブログで書いています。
また、昔は幸せについて漠然としていましたが、今は「家族」だとはっきり言えます。昔の自分に伝えたいことを書くと、文章に熱が入ります。
実際にこの本も10年前の著者に向けて書かれています。そして、文章についての悩みは決して自分だけのものではありません。結果として、著者が昔の自分にあてた文書が多くの人に支持されているのです。
人の悩みは似ています。あなたが個人的な話と思っていることは、みんなにとっても役に立つ情報なのです。
ブログでは「人の役に立つこと」を記事にする必要があります。人によっては「みんなに役立つことなど書けない」を思うかもしれません。
私もそう思っていました。しかし、昔の自分に教えることができる内容は多くの人の役に立つことです。もっと気楽に身近な題材を記事をしてもいいのではないでしょうか?
原稿にハサミを入れる

赤ペンではありません。ハサミです。
ここでは「右手にペンを、左手にハサミを」と書かれています。
ブログなどで文章を書くと、その文章に愛着が湧いてなかなか編集することができません。やっても誤字脱字のチェックだけになりがちです。しかし、赤ペンでちまちま直していても、いい文章にはなりません。
自分の書いた文章にハサミを入れる勇気が必要です。
時には大きなまとまりを切ることも必要です。そのためには「何を書くか、何を書かないか」をはっきりさせることが必要です。
ここでは高校生活が例に挙げられています。高校生活の何を書くかを考えるることは、文章の中での優先順位をつけることです。その中で自分の本当に書きたいことが見つかります。
よく、ブログでもネタがないと言います。私も今まではそう思っていました。しかし、そうではなく「ネタがありすぎて困っていた」のです。
私は漫画が好きで、ネタにしたいと思っていますが、なかなか筆が進みませんでした。これは自分の中で優先順位付けができていないためです。
あなたはどうでしょうか?実は書くネタはたくさんありませんか?
おそらく、それは書くことがありすぎるのです。大きな書くジャンルが決まっていれば、さらに絞り込んでみましょう。
誰か一人に届けるようなイメージにして下さい。そうすれば自然と筆が進むと思います。
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