どうもヒロです。
あなたは自動車メーカーに興味はありますか?
私は自動車メーカーの技術職として働いています。正社員の9年目ですが、同期50人のうち、退職したのはなんと1人だけです。
その他の49人は粘り強く働いています。
私の先輩や後輩に話を聞いてみましたが、ほとんどの正社員は辞めていないようです。
なぜこんなに自動車メーカーの離職率が低いのか、まとめてみました。
目次
自動車メーカーの離職率が低い理由

そこそこ給料がいいから
自動車メーカーの給料はサラリーマンの平均よりも少し高いです。
だいたい大卒の30歳で年収550万〜600万円です。係長になれば、年収800万〜1,000万円になります。
サラリーマンが平均年収は400万円の社会において、給料を平均よりもらえることは大きなメリットになります。
私は会社を辞めようと思いましたが、転職エージェントから「今の会社よりも給料は下がります」と言われて諦めました。
入社してすぐに結婚するから
私は32歳ですが、同期のほとんどは結婚しています。
みんな入社してすぐに結婚するのです。自動車メーカーは一般的に安定していると思われているので、相手も結婚に前向きだからでしょう。
私も今の妻と結婚する時は、誰にも反対されませんでした。
もし仮に独身であれば、会社を辞めても影響が少ないです。
引っ越しも自由にできるので、誰にも迷惑をかけることはありません。
しかし、家族ができると転職はかなり難しくなります。さらに子どもがいると、転職はほぼ不可能でしょう。
転職先が近所なんてあるはずがないのです。
結婚して妻が仕事を辞めていると、お金を稼ぐのは夫だけです。
私も妻に転職したいと言いましたが、冷静に考えて無理だと分かりました。
他の企業で通用しないから
自動車メーカーは下請けのメーカーにお金を出して仕事をしてもいます。
自分達が技術的なことを分からなくても、メーカーがやってくれるのです。
つまり、自動車メーカーで働くと、仕事の管理をするばかりで実務をこなす力が身につきません。
私が転職活動で一番困った質問は「あなたは何ができますか?」です。
私はこのベタな質問に答えることができませんでした。
設計もできない、品質管理もできない。やってきたのは調整業務だけ。
これでは他社で仕事なんてできるわけがありません。
自動車メーカーだから、なんとか仕事ができているだけなのです。
会社のブランド力が高いから
どんな会社で働いていても、その人の価値は変わりません。
しかし、私も含めて日本人は見栄っ張りです。
自動車メーカーで働いていると、親戚や友達にすぐに分かってもらえます。
時には「○○自動車か、すごいね、うちも買ったよ」などと言われることもあります。
ネームバリューが明らかに他の会社よりも高いのです。
自動車メーカーで働いていると、表向きは謙遜していますが、本心では鼻が高くなっています。
いい意味で自動車メーカーの社員は自分の会社に誇りを持っています。なので、なかなか会社を辞めようとしないのです。
家族にとってはホワイト企業だから

家族にとって、夫や妻が自動車メーカーで働くメリットは大きいです。
例えば社宅に格安で住むことができます。社宅は3LDKですが、月の家賃は3万円です。駐車場も完備されています。
また、会社の健康保険を使えば歯科検診が無料になります。
家族が従業員と同じ健康診断を受けることもできるのです。
家族にとっては超ホワイト企業なのです。
仕事を辞めると、会社の福利厚生を受けられなくなるので、なかなか辞めることができないのです。
自動車メーカーはハードワーク

自動車メーカーの仕事はハードです。技術系の仕事は特に難易度が高いです。
よっぽど仕事ができる人以外は、みんなメンタルになります。
新しい車を毎年のように考えて作らなければいけないので、仕事を休むこともできません。
新しい車を作っても、また次の車の検討を始めなくてはいけません。
仕事が楽になることが決してないのです。昇進して給料は上がりますが、ただ責任だけが増えるのです。
頭の中では「仕事辞めたいな、でも辞められないよな」と思っています。
なので、仕事を辞めずに休職する人も多いです。
まとめ

自動車メーカーは決してホワイト企業ではありません。部署によってはブラックです。
しかし、給料や福利厚生がいいこと、結婚しているなどの理由から、仕事を辞めたくても辞められません。
四季報などを見て「自動車メーカーは離職率が高いから働きやすいんだ」と思うのは間違いです。
離職率と働きやすさはあまり関係ありません。
離職率の低さにはリアルな実情があるのです。数字だけで判断するのはとても危ないことです。十分に気をつけてください。
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