自動車メーカーで「自動化」がまったく進まない理由

ロボット

どうもヒロです。

あなたは「自動化」という言葉を聞いたことはありますか?

要は人がしていた作業をロボットなどに置き換えることです。

しかし、自動車メーカーではこの自動化がなかな進みません。おそらく他のメーカーも同じ理由です。まとめてみました。

自動化は会社の方針になっている

男性

私は自動車メーカーの技術職です。自動車メーカーでは多くのが働いていています。

私の所だと、現場で1万人ほど働いています。

今まさに自動車メーカーは大変革の時代です。こんなに多くの社員を抱えきれないのです。

なので会社の方針も「自動化」になっています。

なぜ自動化が進まないのか

ロボットと人

費用対効果が出ないから

おそらく一般の方は、「さっさと人からロボットに変えればいいじゃん」と思っているでしょう。

しかし、話はそんなに簡単ではありません。

仮にある作業をロボットに置き換える際は、ロボットを入れる費用に対して効果がないと行けません。

ざっくりですが、現場の1人あたりのコストは年500万円です。自動車メーカーだと昼勤務と夜勤務があるので、1日で2人雇うことになります。

つまり年間1,000万円の人件費がかかることを前提としています。

そして投資は3年以内に回収する決まりなのです。

なので、ロボットを入れて1日で2人減る場合は、3,000万円までの投資が認められています。

(3,000万円=2人×500万円×3年間)

ロボットが仮に6,000万円の場合だったらどうでしょうか?

1日で2人減らしても予算オーバーになります。

この場合は1日に4人も減らさないと採算が合わないのです。

技術的な難易度が高いから

例えば1本のボルトを締めるにも、ロボットに置き換えることは大変です。

工具を自動化で動かすのは簡単ですが、締める場所まで正確に工具をセットするのは難しいです。

しかも、車は基本的にコンベアの上を動いています。

そうなるとロボットはどんどん複雑になっていきます。

初めは簡単だと思っていた仕様が検討を重ねると、あれもこれも必要となり費用が増えます。

自動車メーカーの自動化の計画が進まないのは、だいたいこの流れです。

人の作業量は半端ないから

世の中には色々な自動化の技術があります。

例えば、物を自動で運んでくれるAGVというロボットがあります。ルンバの上に物が乗ってるイメージです。

このAGVは自動車メーカーでは多く使われています。

しかし、AGVは人が運べる量の10分の1程度しか運べません。

人であればパレットを何台も繋げて物を運べますが、AGVは基本的に1台しか運べません。

また、AGVはスピードが遅いので、それだけ時間もかかります。

このように、ただ物を運ぶだけでも、人とロボットの作業量は桁違いなのです。

メンテナンスが手間だから

人が減ることに関して、みんな歓迎するかと思いきや、そうではありません。

ロボットのメンテナンスやトラブル対応をする「保全部署」は自動化を嫌います。

確かに、現場としては人が減るのでウェルカムですが、保全は対応しなければいけないので人が必要なのです。

理解活動が大変だから

生産技術の担当がロボットを入れるにはかなりの手間が必要です。要は理解活動にたくさんの時間を取られます。

ロボットは安全なのか、どういう計画でいつ入れるのかを現場や保全に何度も説明する必要があるのです。

ロボットを入れれば、現場の人は減ります。しかし、それまでの技術者の工数が半端なくかかるのです。

場合によっては話合いが噛み合わずに、計画が中止してしまう場合もよくあります。

まとめ

男性

世の中は「ロボットやAI」が人の仕事を奪うと信じています。それは事実です。

しかし、人の作業をロボットやAIに置き換えることは簡単ではありません。

人でやると簡単なのに、ロボットでやるとだいたいは苦戦します。

ただコンピューターとカメラを積めば終わりという世界ではないのです。

とはいえ、ロボットの技術革新や価格破壊が起これば、自動化の波はさらに加速します。

今までの仕事はいずれなくなるでしょう。そうなった時に、自分は何ができるのか、自分の価値を考えておくべき時代に入ったのかもしれません。

少なくとも、サラリーマンの意外で稼ぐ力がないと、かなりヤバいです。

簡単な副業からスタートして、来たるべき時期に向けて準備しておきましょう。

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